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風の又三郎 あらすじと感想

      2019/04/10

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あらすじ

風の又三郎は宮沢賢治の死後、発表された短編です。

 

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
どっどど どどうど どどうど どどう

 

こんな不思議な文章からこのお話は始まります。

 

舞台は山あいの分教場。

2学期が始まった9月、高田三郎という少年が転校してきます。鉱山師の子供で、父の仕事の都合で転校してきたと、先生は説明します。

 

利発で口が達者、1本しかない鉛筆を級友にプレゼントし、消し炭で算数の計算をするなどちょっと変わった性格に、分教場の子供たちは違和感を覚え、三郎を伝説の風の精・風の又三郎だと思ってしまいます。

 

高原へみんなで遊びに行ったとき、級友の嘉助は深い霧の中で倒れ、三郎がマントで空を飛ぶのを目撃します。
みんなで山ブドウ刈りに行ったときには、三郎がタバコ畑の葉をむしり、みんなの非難を浴びます。
川へ遊びに行ったときは天候が急に変わる中、不思議な声が聞こえ、三郎は怖くなります。

 

そして台風の日、嘉助はなぜか台風で三郎がどこかへ飛ばされたのではないかという思いにとらわれ、早めに登校してみると、先生から前の日に転校したことを聞かされるのです。
画本 風の又三郎
藤城 清治 宮沢 賢治
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感想

子供の頃に初めて読んだとき、夢と現実が入り混じったストーリーだと感じましたが、賢治の意図がよく分からなかったのを覚えています。

大人になって読み返してみると、異質でなおかつとびきり目立つ転校生に対する田舎の子供たちの恐れや警戒を描いたように思いました。三郎がもっと長く分教場にいれば、他の子供たちと理解し合えたのかもしれません。

 

三郎が分教場に来て、去っていくまではわずか2週間足らず。多分、子供たちは内心で三郎のことを好きになりかけていたのに、理解して打ち解ける前にいなくなってしまったことを後悔していたのではないでしょうか。そんな子供たちの心情を賢治ならではの幻想的なタッチで描きたかったように感じました。

自分なりの解釈で、色々想像ができる物語です。

 

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