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アルジャーノンに花束を・あらすじと感想

      2019/04/10

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あらすじ

「アルジャーノンに花束を」はアメリカの小説家ダニエル・キイスによる小説で全世界で話題となった作品です。日本でも二度ドラマ化されました。

 

知的障害をもつ青年チャーリイはパン屋で働きながら知的障害成人センターに通う日々を送っていました。知的障害があるゆえ彼は人を疑うことを知らず、常に笑顔で誰に対しても親切な青年でした。

センターでは大学教授らが人工的に知能レベルを上げる研究を行っています。
ネズミのアルジャーノンの知能を上げる実験に成功したため、チャーリイへの実験も行われることになります。

 

手術は成果をあげ、チャーリイの知能はどんどん上がっていきます。
チャーリイは様々なことを吸収し、同時にそれまで分からなかった社会や人間の悪意も感じとるようになっていきました。

しかし感情は成長しないまま知能だけが急成長した結果、心と知能とのバランスが取れず傲慢な嫌な人間になってしまうのです。

 

やがて勤めていたパン屋もクビになり、教授のもとからも逃げてしまいます。
孤独を抱えるようになったチャーリイに追い打ちをかけるように、ネズミのアルジャーノンが異常な行動をとるようになっていきます。

手術によって上がった知能は一時的なものであり、再び低下するということを突き止めたチャーリイは、自らの未来を重ねて怯えます。

次第に高かった知能は失われ、しかし彼本来の優しさが戻ってきます。

 

そして、自分の意志で養護施設へ入ることを決意するのです。

「アルジャーノンのおはかに花束をそなえてください」という最後の一文を書いた報告書を残し、物語は終わります。

 

アルジャーノンに花束を〔愛蔵版〕
ダニエル キイス 酒井駒子
4152095334

感想

私がこの本を初めて読んだのは中学生くらい頃だったと思います。
チャーリイの一人称で語られるリアルなストーリーに驚き、あまりにもあまりなチャーリイの人生を思い、泣きました。読み終わってからしばらくはぼーっとしてしまったことを覚えています。

この物語は主人公の視点による一人称で手術の「経過報告」といった形式で書かれています。ストーリー、キャラクターの魅力は勿論なのですが、私はこの作品を訳した方も本当にスゴイと思いました。

最初はひらがなばかりの文章に漢字が混じり始めそして難しい記述が増えて、またその逆を辿っていきます。チャーリーの頭脳レベルに合わせた文体はその時の彼の様子を文章の書き方でも表現しているのです。

手術前には気付かなかった世の中の悪意に気付いていく様子は読んでいて悲しくなりました。
知らない方が幸せなのか、すべてを理解できる知能がある方が幸せなのか、深く考えさせられる名作です。

 

 

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