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【坊ちゃん】夏目漱石 あらすじ

      2019/03/21

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あらすじ

主人公の「坊ちゃん」は、両親と兄の4人家族と、家に奉公して坊ちゃんを可愛がってくれる清と言う下女と東京で暮らしていました。しかし、親が相次いで亡くなった後、物理学校を卒業しその紹介で四国のある中学校に数学の教師として赴任します。

赴任先の中学では、天麩羅や団子を食べたことや、宿直の際にイナゴを入れられたりと生徒たちにからかわれ、また慣れない地方の暮らしで学校勤めに嫌気がさします。

特に、教頭の「赤シャツ」や同僚の「のだいこ」のことは嫌いで、彼らに釣りに誘われて出かけた時も、暗に揶揄されて不快な思いもします。

同じ数学の教師の「山嵐」とはウマが合い、英語教師の「うらなり」にも好感を持ちますが、赤シャツがうらなりの婚約者「マドンナ」に横恋慕して、奪おうとしていることを知ります。結局うらなり先生は、追い出されるような形で日向に転任させられてしまい、また山嵐も中学校と師範学校の喧嘩の事件をきっかけに、辞職に追い込まれるようになってしまいます。

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自分も教師を辞職することに決めた坊ちゃんと山嵐は、宿で芸者と落ち合おうとする現場で赤シャツとのだいこを懲らしめた後、その土地を離れて東京に帰ります。
東京では清と暮らし始めますが、間もなくその清もなくなってしまいます。

清の墓は小日向の養源寺にある、という言葉でこの小説は締めくくられています。

 

感想

この作品は高浜虚子に勧められて夏目漱石が初めて書いた小説です。主人公の「おれ」こと坊ちゃんは偏屈で頑固な江戸っ子漱石を彷彿とさせ、悪い校長、教頭を懲らしめる胸のすくようなストーリーですが、行き当たりばったりで読者をハラハラさせます。
そして何があってもおれの味方ばあや清の存在はあたたかく、ほっとします。小説のモデルは松山中学で、正岡子規の母校でもあります。

 

この小説は、痛快で笑いを誘うと評されることが多いのですが、主人公の坊ちゃんという青年は、孤独な人なのではないかと感じざるをえません。両親はすでに亡く、兄とも仲良くなくてずっと会っていないし、山嵐とも別れたきり会う機会がないと言っています。

東京に帰って自分を可愛がってくれた清と暮らし始めても、この小説の最後では亡くなっています。しかし、主人公の竹を割ったような性格がこの作品を活気ある明るい印象を与えてくれるのもまた事実です。

 

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