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銀河鉄道の夜 あらすじ・感想

      2019/04/10

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あらすじ

少年・ジョバンニは、貧しい家計を支えるため、活版所で働きながら学校に通っていました。母は病気で寝込んでおり、漁師の父は、長い間北の海に出かけたままです。
町ではケンタウル祭が開催されており、ジョバンニも祭りに行くことを楽しみにしていました。ところが、意地悪な同級生・ザネリに、父が漁師であることをからかわれ、友達であるカムパネルラがザネリ達と一緒に行動しているのを見てショックを受け、一人で町外れの丘に向かいました。

丘で寝転んでいると、突然、轟音が響き、汽車が丘に降り立ちます。いつの間にか汽車に乗り込んでいたジョバンニは、前の席にカムパネルラが座っていることに気付きます。二人は、どこに行くのかもわからないまま、銀河鉄道と呼ばれるその汽車に乗って旅をしました。

 

北十字、白鳥の停車場、プリオシン海岸、クルミの化石、お菓子のような味のする鳥を捕る人などの幻想的なシーンや物事を見聞きします。

アルビレオ観測所の検札で、彼は自分の切符だけが天上にまで行ける特別なものであると知ります。

 

そののち、列車に氷山で衝突した客船に乗っていた青年ときょうだいが乗り込み、彼らは自分の死の際に初めて自己犠牲に目覚めたサソリの逸話や、自分の信じる神様について論じ合います。
きょうだいたちは乗っていた船が沈む時、人を押しのけて助かることができずに死んだのでした。

ジョバンニは、カムパネルラにどこまでも一緒に行こうと呼びかけますが、カムパネルラは消えてしまいます。ジョバンニは泣き、気付くと、いつのまにか町外れの丘にいました。

 

町に戻ると、人々が川岸に集まり、川では捜索が行われています。聞くと、ザネリが川に落ち、それを助けようとしてカムパネルラも川に飛び込み、ザネリは助かったもののカムパネルラが行方不明になったといいます。

ジョバンニはカムパネルラの父と話しますが、銀河鉄道の事は口にできず、母が待つ家に帰りました。

銀河鉄道の夜
宮沢 賢治 清川 あさみ
4898152783

 

感想

「自分の身を犠牲にして同級生を助けたカムパネルラが、死者を乗せて天国に向かう銀河鉄道に乗り、友達のジョバンニと一緒に旅をした」というストーリーから、「宗教的な自己犠牲の物語である」とも言われることが多いですが、私は、神秘的なファンタジー小説として楽しむことができると思います。

死んだわけではないジョバンニも銀河鉄道に乗っていますし、旅の途中では、死者とは思えない人々にも出会います。銀河鉄道とは、死者を運ぶものであると同時に、人智を超えた宇宙を垣間見る為の手段であるとも思えます。

仲が良かったカムパネルラと一緒に旅をして、最後は一人で帰らなければならないジョバンニの、不思議で寂しい記憶、ただそれだけの物語であって、意味は読む人一人一人が見出すものだと思います。

 

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